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2011年5月

2011年5月31日 (火)

永訣の朝  宮澤賢治

けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
うすあかくいっさう陰惨〔いんさん〕な雲から
みぞれはびちょびちょふってくる
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
青い蓴菜〔じゅんさい〕のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀〔たうわん〕に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
   (あめゆじゅとてちてけんじゃ)
蒼鉛〔さうえん〕いろの暗い雲から
みぞれはびちょびちょ沈んでくる
ああとし子
死ぬといふいまごろになって
わたくしをいっしゃうあかるくするために
こんなさっぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまっすぐにすすんでいくから
   (あめゆじゅとてちてけんじゃ)
はげしいはげしい熱やあえぎのあひだから
おまへはわたくしにたのんだのだ
 銀河や太陽、気圏などとよばれたせかいの
そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
…ふたきれのみかげせきざいに
みぞれはさびしくたまってゐる
わたくしはそのうへにあぶなくたち
雪と水とのまっしろな二相系〔にさうけい〕をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらっていかう
わたしたちがいっしょにそだってきたあひだ
みなれたちゃわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまふ
(Ora Orade Shitori egumo)
ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
あああのとざされた病室の
くらいびゃうぶやかやのなかに
やさしくあをじろく燃えてゐる
わたくしのけなげないもうとよ
この雪はどこをえらばうにも
あんまりどこもまっしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ
   (うまれでくるたて
    こんどはこたにわりやのごとばかりで
    くるしまなあよにうまれてくる)
おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになって
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ


なんと切ない詩だろう。

なんと美しい詩だろう。

永遠の別れに際して

賢治が精一杯の思いをこめたあめゆじゅ

2011年5月30日 (月)

こころぐのiPhoneアプリ

こころぐのiPhoneアプリがバージョンアップして

まともになった。

めでたし、めでたし。

2011年5月28日 (土)

若葉の季節は?

燃えるような新緑の季節が

わずかしかなかった。

もう梅雨の季節になってしまった。

曇り空を見上げてため息をつく。

ぬけるような青空が見たい。

2011年5月27日 (金)

iPhoneのココログソフト

iPhoneのココログソフトは

どうにかしてほしい。

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そんな馬鹿な。

肌寒い朝

梅雨寒というのだろうか。

肌寒い朝だった。

電気ストーブを付けたくらいに。

熱いコーヒーがおいしかった。

2011年5月26日 (木)

どうして?

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どうして?

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そんなばかな?

雨が昼過ぎから降りはじめた。

ここのところよく雨が降る。

まだ梅雨に入ったわけでもないのに。

でも雨は好きだ。

雨音を聞いていると心が落ち着いてくる。

曇った灰色の空から落ちてくる何万もの雨の粒。

一つ一つに心があるなら

何を空から伝えようとしているのか。

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